福祉のまちづくり研究
Online ISSN : 2189-891X
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ロービジョン者に配慮したクリニックのサイン計画 : ユニバーサルデザインの考え方
井上 賢治間瀬 樹省桑波田 謙
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ジャーナル オープンアクセス

2011 年 13 巻 2 号 p. A1-A13

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抄録

お茶の水・井上眼科クリニックの開院時にユニバーサルデザインの観点から高齢者やロービジョン者にも分かりやすいサインを目指した。文字フォント、案内表示、トイレピクトグラム、フロアマップの調査を4回行った。クリニック職員220名、緑内障、白内障患者及び高齢者91名を対象とした。パフォーマンス測定法、リカード法、SD法で評価した。文字フォントはロダン、数字フォントはセンチュリーゴシック、誘導サインは濃い青の背景に白文字、フロアマップは最も情報量の少ない形、トイレピクトグラムは男性が標準形、女性がスカートを広くした形、多目的トイレピクトグラムは男女を上段にしたものを採用した。利用者による調査を基にサインを作成し、高齢者やロービジョン者に分かりやすいサインが完成した。

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