抄録
エンスタタイト(Mg2Si2O6)-ディオプサイド(CaMgSi2O6)系において1970年代から1400℃付近で安定領域を持つ斜方輝石(Opx)相が注目され続けており、当時は低温領域に安定領域を持つOpx相であるとされていた。しかし低温と高温の離れた領域に同じ相が安定領域を持つのは考えにくいとして、Carlson (1988) は低温のOenとは異なる独立したOpx相であることを示唆した。しかしCarlson et al. (1988)ではOenとは異なるOpxを示す結果を得ることができなかった。
本研究では、高温その場X線回折実験により、実験的にHT-OpxとLT-Opxの相変化をその場観察しており、両相が熱力学的に異なるということを示している。