抄録
Grossular garnetの弾性波速度測定,その場X線観察実験を圧力最大16.4GPa,温度最大1650Kで行った.圧力約10GPa以上で約1000℃以上に加熱した後,弾性波速度の明らかな増加が見られた.約1000℃以下で加熱した後,採取した室温下での弾性波速度は過去に報告されているgrossular garnetの弾性波速度結果と調和的であるが,1000℃以上で加熱した後の室温下での弾性波速度はそれらよりも1-1.5%速い速度である.一方,その場X線回折測定からは,grossular以外のピークは確認されなかった.しかしながら,X線回折で確認できない程度の少量の鉱物の生成とそれに伴うgrossularの組成変化が,弾性波速度の増加を引き起こしている可能性が考えられ,TEM観察などによる原因解明が必要である.