抄録
Ca単斜輝石の6配位席と4配位席における3価の陽イオンの分布と陽イオンのイオン半径比の関係を解明するために、合成の(CaFe3+GaSiO6)90(CaGa2SiO6)10-単斜輝石 (FeGaTs90GaTs10-Cpx)の結晶構造解析を行い、Fe3+とGa3+の分布を決定した。6配位席におけるFe3+とGa3+の席選択率を精密化した結果、6配位席(M1)と4配位席(T)における原子数(O=6)は[Fe3+0.67(1)Ga0.33]M1[Si1.0Fe3+0.23Ga0.77]Tであった。この結果は、Akasaka et al. (1997)がメスバウアー分光法によって決定したFe3+M1:Fe3+T=0.59(2):0.32(2)に近い。