抄録
岡山県高梁市布賀鉱山で,島崎石を主体とするホウ酸塩鉱物集合体で,kurchatoviteを見出した.KurchatoviteはCa(Mg, Mn, Fe)B2O5組成の無水ホウ酸塩鉱物である.Kurchatoviteは最初ロシアのシベリアSolongo産の試料に対して,Malinko et al.(1966)によって命名された.なお,日本ではkurchatoviteの産出は初めてである.布賀産kurchatoviteはMgに富むものとFeに富むものがある.MgおよびFeに富むそれぞれのkurchatoviteは,連続固溶体を形成している.粉末X線回折によって得られた格子定数は,a=36.29(3),
b=11.14(1), c=5.497(4) Åであった.