2015 年 6 巻 2 号 p. 48-55
中学生サッカー選手の疼痛発生部位は下肢に多く,なかでも膝関節,鼠径部,足関節,踵部に多かった。疼痛の原因は使いすぎ(overuse)によるものが多いと考えられ,障害予防のためにも適切なコンディショニングが重要である。成長期には骨が急速に長軸方向へ成長することから,筋・腱が相対的に短縮した状態になりやすい。そのため,柔軟性が低下しやすく,筋・腱,その付着部付近に障害が発生する。したがって,成長期のスポーツ選手に対するコンディショニングは,ストレッチングによる柔軟性の獲得が重要となる。