保健医療学雑誌
Online ISSN : 2185-0399
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総説
中学生サッカー選手に対する コンディショニングの実際
三谷 保弘
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2015 年 6 巻 2 号 p. 48-55

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抄録

中学生サッカー選手の疼痛発生部位は下肢に多く,なかでも膝関節,鼠径部,足関節,踵部に多かった。疼痛の原因は使いすぎ(overuse)によるものが多いと考えられ,障害予防のためにも適切なコンディショニングが重要である。成長期には骨が急速に長軸方向へ成長することから,筋・腱が相対的に短縮した状態になりやすい。そのため,柔軟性が低下しやすく,筋・腱,その付着部付近に障害が発生する。したがって,成長期のスポーツ選手に対するコンディショニングは,ストレッチングによる柔軟性の獲得が重要となる。

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© 2015 保健医療学学会
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