医療情報学
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大会企画1
Reducing Clinician Burden(RCB) ―臨床家の重荷を削減する:医療情報学の視点から―
渡邉 直宇都 由美子髙栁 和伸中島 直樹豊田 建
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2020 年 40 巻 4 号 p. 197-203

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抄録

[セッション抄録]

 医師はじめ臨床家の過度な業務負担が大きな社会問題になっており,厚生労働省に設置された検討会において多面的検討がなされている.この問題には,医療情報技術の視点を欠くことができない.電子カルテシステムのユーザビリティをはじめ,増加する各種報告義務に伴う入力負担,操作・記録と医療業務の分担と,医療情報学的,社会学的要因分析,検討が求められる.米国ではReducing Clinicians Burdenプログラムとして米国保健省(HHS)による取り組みのもと,HL7においてプロジェクトが立ち上がり医療情報政策を統括するONCから方針が示された.背景が異なるため単純比較はできないが,課題は本質的には同様である.病院情報システムの先駆的開発が行われてきた我が国においては比較的早い時期から,医療者による入力負荷にまつわる課題が検討され,取り組みがなされてきた.本大会企画では,これまでの知見を共有し,臨床家の過度な業務負担という社会問題に対して,電子カルテ等のシステム的側面,医師,看護師,薬剤師等医療専門職の業務負担,タスク・シフティング,医療の質との関わり等を分析し,過剰な負担をどう軽減すべきなのか,方向性を議論する.

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© 2020 一般社団法人 日本医療情報学会
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