2017 年 66 巻 1 号 p. 56-59
糖尿病腎症の早期発見・治療のための検査として実施されているのが尿中微量アルブミンであり,随時尿での検査値でも糖尿病腎症病期評価が可能となった。近年尿中微量アルブミン定性半定量検査が行われている。この検査法は診療所規模でも院内の迅速検査が可能であり,保険点数も定量検査に比して安価である利点を有している。定性半定量検査は定量検査と相関において好成績を示すという報告が多く,当院においても両検査法の検査結果の一致率がどの程度であるか実試料を使用して検討を実施したので報告する。