医学検査
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アンケート調査による臨床検査技師の病棟へ業務拡大を行うための課題提起
板橋 匠美深澤 恵治柿島 博志吉田 功丸田 秀夫横地 常広
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2017 年 66 巻 4 号 p. 332-338

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抄録

臨床検査(検体検査)の工程は大きく分けて検査前工程,検査工程,検査後工程の3フェーズに区分される。臨床検査は患者の病態把握・診断・治療の為に行うことが基本であり,その業務を担う臨床検査技師は医師・看護師やその他の医療職と連携し,患者により近い位置で専門的能力を発揮することが求められる。日本臨床衛生検査技師会(以下,日臨技)では,そのあり方に検査前後を含めて一貫して取り組む姿勢を示し,職域拡大を推進してきた。今後,様々な装置の開発によりPOCT等による患者の側での検査の導入も行われ,検査工程が「病棟」で実施される機会も増えることが予想される。「病棟」での検査前後の工程は医師,看護師に依存している部分が多くみられるが,本調査では病棟業務推進施設における病棟業務実施状況を把握し,臨床検査技師の職域拡大に直面する課題を明確なものとしたので報告する。

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© 2017 一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
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