医学検査
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症例報告
尿沈渣中に未熟単球を認めた骨髄肉腫の1例
赤石 優吉澤 梨津好石橋 直美藤井 陽子馬渕 邦子
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2018 年 67 巻 5 号 p. 817-821

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抄録

骨髄肉腫(myeloid sarcoma; MS)は,分化を伴うまたは伴わない骨髄芽球で構成される髄外腫瘤のことである。今回我々は,尿沈渣で通常みられる血球類や上皮細胞類とは異なる細胞を認め,異型細胞として報告した。スクリーニング検査である尿沈渣では細胞を同定することはできなかったが,他の検査情報より,異型細胞と報告した細胞を未熟単球と裏付けることができた。その後,患者はMSと診断された。尿沈渣中に未熟単球を認めることは稀であるが,見落とすことなく臨床に情報提供できた症例であった。

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© 2018 一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
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