日本看護科学会誌
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原著
日本版健康関連ハーディネス尺度(The Japanese Health-related Hardiness Scale)の作成
五十嵐 由希子中野 真寿美中谷 隆森山 美知子
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2006 年 26 巻 3 号 p. 3_13-3_21

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抄録

本研究の目的は,日本版健康関連ハーディネス尺度(JHRHS)の作成である.ハーディネスは「ストレスフルな生活上の出来事において,ストレス耐性資源として機能する性格特性」と定義され,コミットメント,コントロール,チャレンジの3要素から構成される.この概念をもとにPollockが開発したHealth-related Hardiness Scale(HRHS)は,今日まで医療研究者に広く使用されている.HRHSは研究チームにより日本語に翻訳され,バック・トランスレーションを経て本調査が行われた(N=655).因子分析の結果,原版と同じ2因子にまとまる14項目が選定され,因子妥当性が確認された.JHRHSと3心理尺度との関連では,自己効力感,日本版Health Locus of Control尺度のInternal,Family,Professional,情動焦点型コーピングとの中程度の有意な正の相関を認め,構成概念妥当性が確認された.JHRHS総得点と下位尺度のCronbach's α係数は0.71~0.87であり,内的整合性が確認された.最後にダミー項目3項目を追加し,17項目のJHRHSが完成した.結論として,17項目から成り2因子にまとまるJHRHSが作成され,妥当性と信頼性が確認された.

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© 2006 公益社団法人 日本看護科学学会
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