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日本看護科学会誌
Vol. 26 (2006) No. 3 P 3_22-3_31

記事言語:

http://doi.org/10.5630/jans.26.3_22

原著

乳がん術後に起きる上肢のリンパ浮腫に対して,Complete Decongestive Therapy(以下よりCDTとする)という複合的な理学療法の内容を基に,IASMモデルを概念枠組みとしたナーシングリンパドレナージプログラムを開発した.本研究では,リンパ浮腫症例5名に対して,本プログラムに沿ってリンパ浮腫のケアに関する「知識・技術・看護サポート」を約3週間提供した.プログラムの介入前後に,浮腫減少率,QOL尺度,上肢のADL評価尺度,および患者のセルフケア能力を比較した結果,すべての事例で浮腫の減少がみられ,各尺度は介入後に改善が認められた.セルフケア能力については,2事例が部分代償レベル,3事例が支持・教育レベルであった.セルフケア能力の改善に関しては,IASMに基づいて提供したことが効果的であったと推察された.以上の結果から,本開発プログラムは,CDTの提供だけでなく,看護の要素を組み込んだことによって患者の症状マネジメント能力を高めたことが強く示唆された.

Copyright © 2006 公益社団法人 日本看護科学学会

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