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日本看護科学会誌
Vol. 27 (2007) No. 2 P 2_3-2_14

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http://doi.org/10.5630/jans.27.2_3

原著

本研究は,人工股関節全置換術(THA)後患者の日常生活における脱臼回避動作の特性を明らかにすることで,患者指導の指針を得ることを目的とした.研究方法は,脱臼回避動作の典型例(床の上のモノを拾う,ズボンをはく)を選択し,三次元動作解析・三次元加速度計測により,THA後患者6名と健常者5名の動作を比較し,脱臼回避動作の特性を分析した.
動作分析の結果,健常者に股関節の過屈曲と内転,体幹の前傾が著明であった.一方,THA後患者では股関節の屈曲制限,過屈曲に伴う外転,体幹の後傾による脱臼回避動作が認められた.THA後患者の椅子を用いた動作に,股関節の屈曲制限や身体加速度の低下がみられたことから,上手な道具の活用が,身体面への負担の軽減と,安全にできる動作の拡大につながることが確認された.本研究の結果から,THA後患者においては,対象の居住環境や生活動作の特性を踏まえた個別指導の重要性が示唆された.

Copyright © 2007 公益社団法人 日本看護科学学会

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