日本看護科学会誌
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研究報告
在宅高齢者の終末期ケアにおける経過時期別にみた緊急ニーズ
島内 節鈴木 琴江
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28 巻 (2008) 3 号 p. 3_24-3_33

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抄録

目的:がんとがん以外の在宅高齢者の終末期ケアにおける経過時期別の緊急ニーズについて,両群の類似点と相違点および特徴を明らかにする.
方法:2003年,2004年に在宅死した高齢患者のがん事例(A群)112名,がん以外の事例(B群)119名に対して訪問看護ステーションにおける緊急電話と緊急訪問の回数とニーズについて,在宅終末期ケアの「開始期」,「小康期」,「臨死期」の経過時期別(期間ごと)に調査した.
結果:対象者の年齢は,A群79歳(SD 8.4),B群86.6歳(SD 7.9)で,在宅ケア期間は,A群が34日,B群が185日であった.A群一人当たりの緊急電話は3.3回,緊急訪問は2.2回,B群の一人当たりの緊急電話は3.5回,緊急訪問は2.7回であった.ケアニーズは,両群ともに「症状の変化」と「身体的ケア」が全期間を通じて高く,A群は,「疼痛コントロール」,B群では「介護技術」が高いニーズであった.
結論:在宅高齢者の終末期ケアにおいては,これら経過時期別の緊急ニーズに対応したケアとその予防およびケア体制が必要と考えられた.

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© 2008 公益社団法人 日本看護科学学会
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