日本看護科学会誌
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研究報告
ターミナル期の患者に関わる看護師の態度に関連する要因の検討
中西 美千代志自岐 康子勝野 とわ子習田 明裕
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2012 年 32 巻 1 号 p. 1_40-49

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抄録

目的:ターミナル期の患者に関わる看護師の態度に関連する要因を明らかにすることを目的とした.
方法:関東圏内のがん診療に携わる医療機関に所属する臨床経験3年以上の看護師586名を対象に自記式質問紙調査を実施した.ターミナル期の患者に関わる看護師の態度を測定するために,Frommeltのターミナルケア態度尺度を用い,「個人属性」「ターミナルケアに関する看護師の特性」,及び「看護師を取り巻く環境特性」との関連を分析した.
結果:ターミナル期の患者に関わる看護師の態度と有意に関連がみられた要因は,「個人属性」の中で年齢や臨床経験であり,「看護師を取り巻く環境特性」の中では,看護組織のチーム力や医師との考えの共有,医療施設におけるターミナルケア提供体制において患者や家族を支援する取り組みに関する項目,インフォームドコンセント時に看護師が同席し,患者に関わる項目などであった.
結論:看護師が組織のチーム力を高いと認知し,多職種を含めた理念の共有化を目指す組織のあり方がターミナルケアに携わる看護師を支えることにつながることが示唆された.

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© 2012 公益社団法人 日本看護科学学会
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