日本看護科学会誌
研究報告
精神科訪問看護ケアの類型化の検討
―訪問看護ステーションが統合失調症を有する人へ提供するケアの類型と対象の特性―
角田 秋柳井 晴夫上野 桂子木全 真理瀬尾 智美船越 明子萱間 真美
著者情報
ジャーナル フリー

32 巻 (2012) 2 号 p. 2_3-12

詳細
PDFをダウンロード (1087K) 発行機関連絡先
抄録

目的:精神科訪問看護で提供されたケアをもとに利用者の類型化を行い,それぞれの類型のケアがどのような対象に提供されているのかを記述する.
方法:訪問看護ステーション322事業所において統合失調症患者422名に提供されたケアの内容を22項目からなるケア得点で測定し,クラスター分析を用いて対象者を4群に分類した.次に,各群の特徴を明らかにするため,一元配置分散分析(群間の対比較にはTukeyの多重比較),x2検定によって群間比較を行った.
結果:精神科訪問看護で提供されたケア内容の特徴によって対象者を分類した結果,「独居者援助型」「重症者への家族援助型」「他援助がある人へのモニタリング重視型」「重症者への本人援助型」に分類でき,同居者の有無,社会機能の程度,訪問看護以外の援助者の有無において群間に差が認められた.
結論:精神科訪問看護の利用者とケア提供パターンを類型化することができた.独居者への援助,重症者への家族援助および本人への援助,モニタリングの4つに特化した支援が行われている利用者群があることが示された.

著者関連情報
© 2012 公益社団法人 日本看護科学学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top