日本看護科学会誌
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認知機能が低下傾向にある地域在住高齢者への懐メロを用いた回想法の効果の評価
鳥塚 亜希鈴木 佑典橋本 顕子上平 悦子軸丸 清子
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2015 年 34 巻 1 号 p. 371-377

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抄録

目的:認知機能低下傾向にある地域在住高齢者を対象として行った懐メロを用いた回想法の効果を明らかにする.
方法:懐メロを用いた回想法は,A村健康福祉センターで2012年9月~翌年3月まで1回/月,2時間/回,全6回(2月除く)を実施した.対象者は,地域在住高齢者で認知機能低下,閉じこもり傾向と判定された11人(平均年齢82.9歳,SD±6.3)とした.評価は,改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R),Mini-Mental State Examination(MMSE),主観的健康感VAS(以下,主観的健康感尺度とする)などを用い,前後差についてウィルコクソンの符号付順位和検定で分析を行った.
結果:HDS-Rと主観的健康感尺度は,セッション前より後の値が有意(p<0.05)に高かった.HDS-RとMMSEについては,下位項目のうち遅延再生の項目のみ,セッション前より後の値が有意(p<0.05)に高かった.
結論:懐メロを用いた回想法は近時記憶能力と主観的健康感の改善に有効であることが示唆された.

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© 2014 日本看護科学学会
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