2016 年 36 巻 p. 60-63
目的:冷え症改善プログラムを実施した妊婦による,自己管理ツールとして開発したWebアプリケーションの使用評価を分析することである.
方法:対象は,冷え症改善プログラムを実施した妊婦60名である.Webアプリケーションには,レッグウォーマーの着用,エクササイズの実施,足裏のツボ押しの項目があり,対象者は4週間セルフ評価を実施した.データ収集は実施終了後の質問紙調査であり,リッカート尺度で,「1.全く思わない」~「5.非常に思う」の5段階で評価した.
結果:プログラム実施の継続に役立った:中央値4.0「やや思う」(四分位範囲0.7),自分自身の冷えの状態を認識することができた:中央値4.0(1.0),プログラムを意欲的に実施することができた:中央値4.0(1.0)であった.
結論:妊婦によるWebアプリケーションの使用は,プログラムの継続やセルフケアに役に立ったという意見が多く得られた.