日本看護科学会誌
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原著
炎症性腸疾患患者の主観的セクシュアルウェルビーイングと属性別にみた特徴
―テキストマイニングによる自由回答の分析―
三木 佳子前川 厚子法橋 尚宏
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2018 年 38 巻 p. 46-55

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抄録

目的:炎症性腸疾患(IBD)患者の主観的セクシュアルウェルビーイング(SSWB)の構成と特徴を明らかにすることを目的とした.

方法:自記式質問紙調査を行い,性的に幸福で満足できる状態に対する88名の自由回答をテキストマイニングで分析し,係り受けのカテゴリ化,頻度分析と特徴分析を行った.

結果:SSWBは7カテゴリで構成されていた.【精神的安定】と【身体的健康】はIBDに特有なSSWBであった.男性は【性的欲求の満足】,女性は【相互の思いやり】,20~39歳は【精神的安定】,40~59歳の男性は【性的満足の欲求】が特徴的にみられた.主観的体調や主観的関係がよい男性は【性的欲求の満足】,クローン病やストーマがある女性は【スキンシップの充実】が特徴的であった.

結論:SSWBの構成と特徴は,IBDの症状の影響を受けていた.これらの結果は,話題の導入,当事者のSSWBを反映した支援目標の設定,到達度の評価に活用できる.

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