日本看護科学会誌
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原著
がんリハビリテーションにおける看護師とセラピストとの協働に関する思い
―セラピストの思いに着目して―
那須 明美松本 啓子
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2018 年 38 巻 p. 64-71

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抄録

目的:がんリハビリテーション(以下,がんリハ)をとりまく専門職連携(Interprofessional Work:以下,IPW)の現状において,理学療法士,作業療法士及び言語聴覚士(以下,セラピスト)の側面から,看護師との協働に関する思いを明らかにすること.

方法:がんリハにおいて看護師との協働の実践経験を有するセラピストを対象に半構成的面接を実施した.語りは逐語録に起こしデータ化した後,コード化し抽象度を順次上げ,カテゴリー化を行う質的因子探索的分析とした.

結果:がんリハにおける看護師とセラピストとの協働に関する思いから,両職種は【看護師の情報支援と意見提案関係】にある現状であった.【両職種の専門性の追求】を踏まえ,両職種間の【IPW推進による質向上の希求】をがんリハの実践の中で,重要視している思いが明らかとなった.

結論:がん患者のその人らしさへの看護を実践する上で,がんリハへの理解を深化させ,看護実践能力の向上とIPWのコンピテンシーの更なる育成が今後の課題である.

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