日本看護科学会誌
Online ISSN : 2185-8888
Print ISSN : 0287-5330
ISSN-L : 0287-5330
原著
訪問看護を利用する要介護高齢在宅療養者の認知機能や家族の負担感に配慮した口腔ケア方法の検討
―デルファイ法を用いた調査―
野口 京子落合 亮太大橋 伸英渡部 節子
著者情報
ジャーナル フリー HTML

2022 年 42 巻 p. 186-195

詳細
抄録

目的:訪問看護を利用する要介護高齢在宅療養者の認知機能や家族の負担感に配慮した口腔衛生状態の向上に向けた口腔ケア方法を検討すること.

方法:要介護高齢在宅療養者の口腔内の治療およびケアに携わる歯科医師(口腔外科を含む),歯科衛生士,訪問看護師の計32人を研究協力者とし,全3ラウンドから構成されるデルファイ法を用いた質問紙調査を行った.

結果:全ラウンドを通じ,31人(参加率96.8%)以上から回答を得た.最終ラウンドで同意率80%以上だったのは8領域59項目であった.うち,コンセンサスレベル「最高」は誤嚥性肺炎の再燃リスクに関する1項目,「高」は手技や口腔内症状への対応,ケアへの拒否があり認知機能が低下する者への対応など,58項目であった.

結論:口腔ケアの事前準備や手技,出血など症状への対応,拒否など認知機能が低下した対象者への対応,誤嚥性肺炎予防に関する支援の必要性が示唆された.

著者関連情報
© 2022 公益社団法人日本看護科学学会
前の記事 次の記事
feedback
Top