におい・かおり環境学会誌
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特集(においと健康(Part 1))
特集にあたって
-においと健康(Part 1)-
岩橋 尊嗣
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2005 年 36 巻 5 号 p. 249

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抄録
 ヒトの生体からは,さまざまなにおい物質が発せられ,それらは健康指標として,また疾病治療の面からも重要な生体情報となり得る.ヒトは,におい物質を含む多くの揮発性物質を呼気として,あるいは皮膚から排出しながら日常生活を送っている.しかし,排出される物質はどれも微量で正確な定量を行うには困難が多く,貴重な生体情報であることは認識されてはいるものの,実際の医療現場においては十分に活用されているとは言い難い.しかし,最近高性能な測定機器の開発も活発化し,においから得られる貴重な生体情報を効果的に活用できるケースもでてきている.そのような動向に注目し,今回「においと健康」という題材での特集を企画した.ヒトが発する微量なにおい物質をどのように測定し,そして,得られたそれらの生体情報が健康指標として,あるいは実際の治療情報としてどのように活用されているのかを,臨床医療の現場で活躍されている専門の先生方にお願いし,貴重な情報を提供いただいた.以下に掲載内容について簡単に紹介させていただく.
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© 2005 (社)におい・かおり環境協会
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