2006 年 37 巻 2 号 p. 79
2005年9月号(Vol. 36, No. 5)で「においと健康 Part 1」という題目の特集を掲載した.その中で,ヒトの生体からは多くの揮発性物質が,呼気としてあるいは皮膚を通して排出され,そして,これらのガス状物質を測定することで,たとえば被験者に採血という侵襲性の負担をかけずに,様々な貴重な生体情報の入手が可能になりつつあることを紹介した.本号では,さらに「Part 2」として,生体ガスから得られる様々な情報について専門の先生方に執筆願い,前回特集と同様に多くの貴重な情報を提供していただいた.以下に,それらの内容について簡単に紹介させていただく.