下水道の果たす役割が大きいにも関わらず,下水道施設が嫌われる理由の一つが悪臭である.下水道施設は,汚水を収集し処理するという性格から,必然的に臭気が発生する.
下水処理場での臭気対策は,環境を保全し,地域と調和・共存するために必須である.悪臭防止法等の法令を遵守し,維持管理に携わる職員の安全確保や施設の腐食・劣化の防止の側面からも適切かつ有効な実施が必要である.
よりコンパクト,効果的で,維持管理費等を含め総合的に安価な脱臭方法の実現への取り組み,臭気の原因物質を抑制する水処理・汚泥処理プロセスの構築や,構造物設計上の詳細な創意工夫の積み重ねが重要である.