2014 年 45 巻 6 号 p. 396-401
臭気対策技術は,化学工業におけるさまざまな操作や,大気汚染防止技術と異なり,ウェーバー・フェヒナーの法則などで示されるような,低濃度で多成分の混合体を嗅覚レベル(嗅覚閾値)までの処理が求められる非常に難しい技術である.
臭気対策に関係する技術は,基本的に化学工業や大気汚染防止に関わる既存の技術を基に開発されていた.しかし,昭和47年(1972年)悪臭防止法の施行は,多くの研究者や脱臭装置メーカ達が競って研究開発を進め,優れた臭気対策技術を世に送りだす原動力となった.
詳細は,臭気対策の開発や応用に永年年携わって来られた執筆者により,代表的な脱臭・消臭脱臭剤技術の開発経緯や応用実績の紹介いただくものとする.