におい・かおり環境学会誌
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研究速報
三点比較式臭袋法における吸引濃度に関する数値流体解析を用いた基礎的検討
堀江 昌朗竹村 明久山川 和希増井 公貴
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2017 年 48 巻 2 号 p. 140-147

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抄録

三点比較式臭袋法におけるパネルの吸引方法には,鼻あてを用いた自己吸引法が提示されている.この手法では,吸引時に濃度調整された袋内臭気の濃度低下が懸念される.本研究では,数値流体力学に基づくシミュレーションによって自己吸引時の気流性状を把握することで,パネルが吸引する臭気の濃度を予測した.まずは,自己吸引を想定した吸引量と時間測定の被験者実験から3種の出口境界条件を決定し,次に鼻あてと顔の隙間をパラメータとして気流性状予測を行った.その結果,本研究で設定した条件下では,パネルの吸入濃度は最大でも袋内臭気の67%程度であることがわかった.

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© 2017 (社)におい・かおり環境協会
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