日本視機能看護学会誌
Online ISSN : 2433-4049
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災害に対する意識調査から見た災害対策の現状と課題
松田 ゆみ子 小杉 剛嶋本 圭大音 清香井上 賢治
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 5 巻 p. 43-46

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抄録

目的:A 病院グループの看護師を中心とした地震災害に対する関心度や要望を把握して、緊急時対応の考え方を共有する。 方法:A 病院グループ看護師81 名医師24 名に災害に関するアンケート調査を行い、災害に対する意識の現状を調査した。 結果:東日本大震災以降、A 病院グループ看護部では防災に対する意識は高まっていた。 一方で防災マニュアルの認知度は49.3% と低く、日々の業務の中で防災対策に割ける精神的な余裕があると回答したのは24.7% だった。 防災訓練の前に動画を視聴し訓練を行ったところ90.5% が防災訓練に対して積極的な気持ちで訓練に臨んだと回答した。 長期間院内に留まる場合の要望の多くは排泄、飲料食糧、防寒防暑対策だった。 結論:病院グループ全体の防災対策意識の向上と具体的な防災マニュアルや職員の意見が反映された防災対策への取り組みが必要である。

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© 2020 日本視機能看護学会
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