日本創造学会論文誌
Online ISSN : 2433-4588
Print ISSN : 1349-2454
楽観性向上プログラムの開発
魚地 朋恵前野 隆司越川 房子
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2020 年 23 巻 p. 76-91

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抄録

本研究では、日本における一般用語としての楽観性の特徴を分析するとともに、楽観性の向上を目的としたワークショップ型のプログラムを開発し、その効果を実証した。まず、質間紙調査によって、楽観性に関する 5 つの因子(明るい見通し、不安のなさ、切り替え、自信、気楽志向)を抽出した。次に、これら5 因子の向上を目指すプログラムを開発し、実施した。その結果、明るい見通し、不安のなさ、切り替えの因子の得点が実施後に向上した。また自己効力感やコーピングの得点も向上した。これらの結果から、開発したプログラムが楽観性を向上しうることを示した。

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© 2020 日本創造学会
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