抄録
近年、アクティブラーニングや21世紀型スキルが注目され、学習の目的が知識の獲得から知識創造へと変容しつつあり、研究も活発になっている。本研究では自己主導型で個別テーマ型の知識創造型学習に主眼を置き、知識創造型学習支援システムを設計・開発し、研究活動への適用を行う。具体的には学習テーマの設定、課題・進捗の登録、知識やアイデアの整理等を行う機能を搭載したシステムを開発した。その後、大学院生10名が自身の研究テーマについて文章を作成し、4週間にわたって進捗の登録や文章の更新を行い、システムの利用状況や文章の質の変化を評価する実験を行った。また感情やモチベーション、システムの有用性等を評価するアンケートを実施し、各評価項目の相関分析を行った。その結果、進捗の更新回数と文章の質の相関係数が0.75、ポジティブな感情とモチベーションの相関係数が0.84と強い相関がみられた。