主催: 日本学術会議 メカニクス・構造研究連絡委員会
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 九州大学応用力学研究所, 土木学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本造船学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業土木学会
矩形状の多孔質弾性材料が非透過な剛平面間にはさまれて圧縮振動を受けるときの接触問題を2次元多孔質弾性理論に基づいて解析した.接触挙動は,固体接触圧力・液体圧力それぞれによる荷重分担比の形で表し,これらは接触面におけるそれぞれの応力成分から求めた.例としてペーパ摩擦材の場合について計算を行い,高周波数の励振により液体の荷重分担比は大きくなりその位相は0に近づくこと,そのことが固体接触の荷重分担比の減少とその位相遅れの増加につながることを示した.また,各荷重分担比の周波数応答から,このような材料の振動荷重下の摩擦特性を見積もった.