主催: 第55回理論応用力学講演会運営委員会
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本船舶海洋工学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業土木学会
翼まわりに発生するシートキャビテーションの数値計算を行い, 熱力学的効果に対するレイノルズ数の影響を解析した. シートキャビテーションモデルにはDeshpandeらの手法を用いた. 計算は液体酸素についてレイノルズ数を変化させて行い, シートキャビテーションの大きさから熱力学的効果の大小を解析した. その結果, レイノルズ数の増加と共に温度降下量は増大するにも関わらず, キャビテーションの熱力学的効果は減少することが明らかとなった. この原因を解析したところ, 温度降下に伴う飽和蒸気圧降下量よりも動圧の増加のほうが熱力学的効果に大きく影響することが明らかとなった.