主催: 日本学術会議 機械工学委員会・土木工学・建築学委員会 合同IUTAM分科会
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本材料学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業農村工学会
海洋潮汐シミュレーションならびに沿岸域の潮汐観測の結果を統合し,領域海洋潮汐モデルの境界条件および物理パラメータを最適化した.進化アルゴリズムをベースとした情報統合手法を用いることで,柔軟な最適解の探索が可能となった.海洋モデルにおいて,水深は境界条件であり,人工衛星による重力観測に基づいて推定された全球水深データを与えることが多い.しかし,人工衛星起源の水深データの精度は,海洋潮汐のシミュレーションにとってしばしば不十分である.今回導入した手法は,適切な水深を与え,水深データの誤差が非常に大きい場所を特定することも可能となった.今回示した最適化手法は,海洋モデルの境界条件の修正にとって有効な手法になると期待される.