主催: 日本学術会議 機械工学委員会・土木工学・建築学委員会 合同IUTAM分科会
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本材料学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業農村工学会
東アジア縁辺海モデルで用いる各種パラメーターを,グリーン関数を用いて最適化した.拘束条件として現場水温・塩分・流速観測データを用いた.最適解によってコスト関数は最大約18%減少した.海洋循環を適切に再現するためには,風応力を約25%も減じる必要がある.海洋循環モデルによって再現されない小スケールの現象(風波の発生や表層付近の乱流混合,小スケールの内部波動など)に直接消散している可能性がある.中小河川による淡水流入は,海岸線から陸地側80~85kmでの降水量で代替できる.水平渦粘性・拡散係数は日本海における北向き熱輸送量を強化するように約1.7倍された.他方、底摩擦係数やバルク係数(潜熱・顕熱)はほとんど変化せず,妥当な結果といえる.