理論応用力学講演会 講演論文集
第59回理論応用力学講演会
セッションID: 3E20
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OS9 大気・海洋・惑星の流体力学
非一様楕円渦の軸対称化過程におけるフィラメントの役割
*村上 真也岩山 隆寛
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キーワード: 楕円渦, フィラメント
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抄録

2次元乱流は多数の渦の運動とみなせるため, 個々の渦の動力学を調べることが 2次元乱流のよりよい理解の助けになるだろう. そのような問題意識の下, Melander, et al.(1987)は 非一様な渦度分布を持つ楕円渦の軸対称化過程を研究した. 楕円渦はその軸対称化過程において, フィラメントを放出することが知られている. Melanderらはフィラメントが誘起する速度場が楕円形をした等渦度線を 軸対称化させるか否かについて, 定性的見積りを行った. 我々はこれを数値的に調べ, フィラメントが楕円渦の軸対称化に与える効果を議論した. その結果, フィラメントは初期には大きく軸対称化に寄与し, のちの時刻ではほとんど影響を与えないことが分かった. これはMelanderらの定性的議論と整合的である. 一方, コアによって誘起される速度場は軸対称化と 反軸対称化の両方に振動的に寄与することが分かった.

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© 2010 社団法人日本建築学会
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