主催: 日本学術会議 機械工学委員会・土木工学・建築学委員会 合同IUTAM分科会
共催: 日本機械学会, 日本気象学会, 日本地震工学会, 日本物理学会, 農業農村工学会, 応用物理学会, 化学工学会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本材料学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会
地球内部の速度構造には揺らぎがあり不均質である.そこを伝播する地震波は,この不均質な速度構造の影響で散乱を受ける.これに伴い,パルス状の形状が崩れ,長い間,揺れ続ける波形となる.震源での輻射時間に比べて,地震波は相当長く揺れ続ける現象は,散乱現象によって説明される.地球内部の散乱や減衰の強さと地震波の形状(概形,エンベロープ)の関係について議論する.さらに,不均質構造は,焦点効果や逆焦点効果を引き起こし,見かけ上の分散と振幅にバラツキが生じる.この分散は,パルス波の最大振幅の距離減衰を引き起こす.不均質の程度とこのバラツキや距離減衰の程度の関係について議論する.