理論応用力学講演会 講演論文集
第61回理論応用力学講演会
セッションID: OS04-03
会議情報
地震によって励起された電離層変動のモデリング
*長尾 大道小林 直樹深尾 良夫冨澤 一郎樋口 知之
著者情報
キーワード: データ同化, 地震, 電離層
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

大地震が起こった際には、それによって励起された波動が電離層内を伝搬していくことが、観測的に示されている。著者はこれまでに、固体地球‐大気結合系1次元モデルのノーマルモードを利用した数値シミュレーションにより、2008年に起こった岩手・宮城内陸地震によって励起された気圧変動を説明することに成功した。本研究では同じ手法を用いることにより、やはり同地震の際に菅平のHFドップラー観測で捉えられた電離層の上下変動を、中性大気を伝搬する音波波動として理解できることを示した。講演においては、他の地震の場合に得られたさらに多くの観測点で得られたHFドップラーデータを総合的に解析することにより、大地震によって励起される大気変動の時空間構造を包括的に理解することを目指す。

著者関連情報
© 2012 一般社団法人日本機械学会
前の記事 次の記事
feedback
Top