主催: 日本学術会議 「機械工学委員会,土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 自動車技術会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本計算数理工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本混相流学会, 日本材料学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業農村工学会
データ同化を用いて,海洋鋼構造物における電気防食状態(犠牲陽極発生電流量および構造物表面電位)の将来予測システムを開発する.本手法ではまず,電気防食においてアノードとなる犠牲陽極と,カソードとなる鋼材について,実験的に得られた技術的知見からシミュレーションモデルを構築し,将来の防食状態を予測する.そして,筆者らの開発した手法である,港湾施設での電位測定から犠牲陽極電流量を推定する手法により,予測結果を修正する.予測と修正を繰り返すことにより,現場の測定値を活かした,より高精度な防食状態予測を行うことができる.本報告では,誤差を付加した模擬測定値に対して本システムを適用した解析例を示す.