主催: 日本学術会議 「機械工学委員会,土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 自動車技術会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本計算数理工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本混相流学会, 日本材料学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業農村工学会
血液では、赤血球や血小板などが血漿に分散している粒子分散系である。血管内では、血流により血小板が血管壁に近づくマージネーションと呼ばれる効果が知られている。本研究では、このメカニズムを調べるために2次元のフロントトラッキング法を用いて大きさの違う液滴分散系のシミュレーションを行った。大きさの異なる2種の液滴の表面張力や粘度は、どちらも同一とし平衡時の大きさのみを変え、流路内に圧力を与えて液滴を流した。小さい液滴は、流路壁による傾向があり、大きい粒子は流路の中心に集まる傾向が見られマージネーションを確認することが出来た。2つの異なる大きさの液滴のサイズ比が顕著なほうが、マージネーションは起こりやすいことや、小さい液滴と大きい液滴との適当な面積分率比でマージネーションの効率が上がることなどを報告する予定である。