主催: 日本学術会議 「機械工学委員会,土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 自動車技術会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本計算数理工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本混相流学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 農業農村工学会, 力学アカデミー
冬季の北海道沿岸部において、送電用がいしへの塩分を含む雪の付着や融雪水によるつららの形成により絶縁性能が低下し、送電に支障を来す。しかしながら、雪氷付着による絶縁性能低下のメカニズムは、これまでの実験を中心とする研究方法において、ほとんど解明されていない。そこで本研究において、数値シミュレーション手法として並列ポアソンソルバーADVENTURE_Thermalを用いて雪氷が付着したがいしの丸ごと解析を行う。入力条件となる印可電圧は、実際に雪氷を付着したがいしの絶縁破壊試験を行うことによって、得られる耐電圧を用いる。得られた電界分布より、放電経路を推定することによって、絶縁破壊の発生を予測する手法の基礎的検討について述べる。