主催: 日本学術会議 「機械工学委員会,土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 自動車技術会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本計算数理工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本混相流学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 農業農村工学会, 力学アカデミー
バイオフィルムは流路内壁面に付着した微生物がコロニーを形成し、流れから栄養物を取り込むことによって成長する膜状の構造体である。バイオフィルムは水質浄化作用などの利点を持つが、医療現場では衛生上除去する必要があり、バイオフィルムの発生・成長を制御する必要性がある。バイオフィルムは発生、成長、脱離、再付着を繰り返して存在域を拡大するが、本研究では成長過程に注目した数値シミュレーションを実施した。計算結果より、バイオフィルムの初期配置が重要であり、またバイオフィルム上を通過する流体の対流とバイオフィルム内部への栄養物質拡散の相対強度からバイオフィルムの成長挙動を整理できることがわかった。