主催: 日本学術会議 「機械工学委員会,土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 自動車技術会, 地盤工学会, 土木学会, 日本応用数理学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本計算数理工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本混相流学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本船舶海洋工学会, 日本伝熱学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 農業農村工学会, 力学アカデミー
トンネル構造物の維持管理を合理的かつ経済的に行うために,トンネル管理システム構築の重要性が指摘されている.管理システムの確立のためには,トンネル構造物の供用期間中の劣化度・損傷程度の時間的な推移を,適切に予測,評価することが必要である.本研究では,180本以上のトンネルにおける全ての覆工コンクリート版の点検データを整備して,得られた情報をもとに覆工コンクリート劣化過程のトンネル内およびトンネル間相関モデルを構築することを目的としている.初めに,1トンネル内における覆工コンクリート劣化に関する空間相関モデルの推定を行う.次に,地域特性を考慮した異なるトンネル間における劣化状態の相関関係について考察する.これらのモデル化を行うことにより,覆工コンクリート劣化状態把握の一般的な議論が可能となると考えている.