主催: 日本学術会議 メカニクス・構造研究連絡委員会
共催: 応用物理学会, 化学工学会, 土木学会, 日本風工学会, 日本機械学会, 日本気象学会, 日本計算工学会, 日本建築学会, 日本原子力学会, 日本航空宇宙学会, 日本地震工学会, 日本数学会, 日本数値流体力学会, 日本造船学会, 日本物理学会, 日本流体力学会, 日本レオロジー学会, 農業土木学会, 無機マテリアル学会
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現在医療において不足している血小板を、部分的に代替できる人工血小板として、粘着糖タンパクを表面に被覆したリポソームとアルブミン粒子が開発されている。そこで、人工血小板が凝集して止血効果があるかどうかを確認するために、微細流路を作成して、人工血小板の運動を計測する方法を開発した。人工血小板は流路内で、壁付近に最大値を持つ濃度分布を示し、さらにその分布は粒子の大きさなどに依存している事がわかった。同時に粒子の弾性係数と粘着力を原子間力顕微鏡で計測した。これらの特性から糖タンパクの粘着性を誘引する物質が壁表面に被覆されている場合は、十分に凝集を引き起こす事が明らかとなった。