理論応用力学講演会 講演論文集
第51回理論応用力学講演会 講演論文集
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OS15-2 生体材料・生体組織のバイオメカニクス
人工関節用セラミックスの摩擦摩耗挙動に対する材料組合せ・潤滑剤・表面膜の影響
村上 輝夫土井 俊一郎山本 和弥高原 淳
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p. 76

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抄録

人工関節の臨床応用は増加しつつあり,運動機能の回復と疼痛の除去に寄与している.しかるに,一部では緩みのために再置換する症例も発生している.超高分子量ポリエチレン摩耗粉に起因する骨融解が緩みの誘因となることが指摘されており,摩耗の低減が要望されている.セラミック・セラミック人工股関節では,ポリエチレンの場合に比べて摩耗量が激減するため,臨床適用例が増加しつつあるが,直接接触発生時の低摩擦・低摩耗性を改善する必要がある.本報では,4種のセラミックス材料の材料組合せを変えた場合や吸着膜処理を行った場合について一方向滑り試験を行い,摩擦摩耗挙動を調べ,異種材組合せによる摩耗低減や潤滑液・吸着膜の効果を確認できたので報告する.

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© 2001 日本学術会議メカニクス·構造研究連絡委員会
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