日本精神保健看護学会誌
Online ISSN : 2432-101X
Print ISSN : 0918-0621
ISSN-L : 0918-0621
精神疾患を持つ人の退院後の生活が変化していくプロセス
黒髪 恵
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 22 巻 2 号 p. 21-30

詳細
抄録

本研究の目的は,精神疾患を持つ人の生活の変化の実態と変化のきっかけとなった出来事を統合して退院後地域の中でどのように生活が変化してきたかを明らかにすることである.地域活動支援センターの利用者11名に半構造化面接を実施した.生活の変化のプロセスとして,退院直後は[エネルギーの消耗による活動の抑制]の生活を送るが,エネルギーが回復し主治医の後押しによって[規則正しい生活を試行する]何らかの要因によって生活が不規則になると[疲労・焦りと症状の悪化]し[活動をいったん停止してみる]生活になっていた.その後,[拠りどころのない生活から脱却したいという思いと周囲の後押し]や[自己コントロールできると感じる]ことで再び活動の場を得て[規則正しい生活を施行する]に戻っていた.さらに[過去の体験を意味付けする]や[自己価値を高めようとする]ことで[活動の変化と発展][活動を変化させずに維持する][今の活動をステップアップの途上と捉える]という生活になっていた.

著者関連情報
© 2013 一般社団法人日本精神保健看護学会
前の記事 次の記事
feedback
Top