日本精神保健看護学会誌
Online ISSN : 2432-101X
Print ISSN : 0918-0621
ISSN-L : 0918-0621
病院に勤務する看護師による自殺予防のための看護実践に影響する要因の検討
石川 千恵
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 23 巻 2 号 p. 12-20

詳細
抄録

本研究の目的は,病院に勤務する看護師の自殺予防のための看護実践に影響する要因を明らかにすることである.一病院に勤務する看護師578名を対象に,既存文献から115項目の質問紙を作成し質問紙調査を行った.看護実践得点に有意な差がみられたのは,自殺念慮のある患者を担当した経験,自殺予防に対する感情および思考であった.重回帰分析(変数減少法)の結果,看護実践に最も影響の大きかった変数は,自殺予防に対する感情および思考であり,次いで自殺念慮のある患者を担当した経験であった.自殺予防のための看護実践は,精神科病棟以外の病棟においても,自殺予防に対して肯定的な感情および思考をもち,自殺念慮のある患者を担当した経験を活かしていた.今後,自信のなさを軽減し,自殺予防のための基本的な関わり方を得るための研修の実施や,自殺予防に対する感情を表出する場と共有できるサポート体制構築が急務である.

著者関連情報
© 2014 一般社団法人日本精神保健看護学会
前の記事 次の記事
feedback
Top