日本精神保健看護学会誌
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研究報告
新卒看護師が仕事上の困難への対処の仕方を見出すプロセス―卒後3年目の看護師へのインタビューより―
柏 美智
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2017 年 26 巻 2 号 p. 1-10

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抄録

本研究の目的は,新卒看護師が仕事上の困難への対処の仕方を見出すプロセスを明らかにすることである.新卒で就職した3年目の看護師8名を対象に,就職してから現在までの困難とその困難への対処の仕方を中心に半構造化面接を行い,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析を行った.その結果,28概念が生成され,新卒看護師が困難への対処の仕方を見出すプロセスとして,【初めての事に上手く対処できないが,留まる努力をする】【できない不安があるため,必死に仕事を覚える】【看護師としての適否にゆらぐ一方,支えの実感から自分の責任を自覚する】【完璧を求め自分を追い詰める反面,前向きな自分の変化に気づく】【経験を積む中で形を変えて現れる困難に悩むが,一歩踏み出す】【離職を考える】という6カテゴリーが見出された.

これら6カテゴリーは,看護師が新卒1年目から3年目を迎える経過の中で体験する特徴的な困難と対処の仕方を含んでおり,個々の看護師がその時々の状況に応じて,自ら対処の仕方を見出しながら前進するプロセスとして捉えられた.それは,看護師の持つレジリエンスという視点から考察することができ,新卒看護師のレジリエンス獲得への支援が職業継続への支援のあり方の一つとして示唆された.

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© 2017 日本精神保健看護学会
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