応用統計学
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要介護認定一次判定方式の基礎となった統計モデルの妥当性
関 庸一筒井 孝子宮野 尚哉
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2000 年 29 巻 2 号 p. 101-110

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抄録
2000年4月から始められた介護保険制度においては,高齢者の介護の必要度を7段階にランク分けする高齢者の要介護度認定が行われる.この際の一次判定の方式は,タイムスタディにより観測された,施設における介護時間を推定する統計モデルを基礎として作成された.このモデルには,説明変数として用いられる認定調査項目の変更に関し頑健なものが求められた.このため,心身状態に関する安定した総合指標を双対尺度法により作成し,認定調査項目にこれらが追加された.また,高齢者の心身状態は,介護時間に対し高次の交互作用を持つと考えられた.そこで,目的変数としては,総介護時間を介護分野ごとに分割集計し,これを個々に推定する樹形回帰モデルを作成し,最終的な総介護時間推定値としてこの介護分野ごとの推定値の合計値を用いる方法が採用されている.本論文では,以上の分析過程を示すとともに,その妥当性を検討する.
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