石油技術協会誌
Online ISSN : 1881-4131
Print ISSN : 0370-9868
ISSN-L : 0370-9868
論説
アフガニスタン北部アム・ダリア堆積盆地における原油の地球化学からみた石油根源岩の推定
サバウォン アミヌラ栗原 正典早稲田 周西田 英毅奥村 文章中島 秀幸
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 81 巻 3 号 p. 230-242

詳細
抄録

アフガニスタンにおいては, 北部に位置するアム・ダリア堆積盆地とアフガン―タジク堆積盆地で炭化水素の存在が確認されており, 最も高い炭化水素ポテンシャルを持つと考えられている。本研究は, アム・ダリア堆積盆地の2つの油田において, 原油分析データの定量的な解析に基づいて根源岩を推定する初の試みである。アム・ダリア堆積盆地のアフガニスタン側の油田で原油試料を採取し, 原油一般性状, 軽質炭化水素組成, バイオマーカー組成, 炭素同位体組成を分析した。

本研究により, 採取した原油試料が還元環境で堆積した海成の有機物起源であることが, 原油中のノルマル・アルカンやイソプレノイド化合物の組成から判明した。さらには, 油生成帯初期の根源岩から生成したこと, 微生物による分解を受けていないことにも明確になった。アム・ダリア堆積盆地の地質情報と炭素同位体組成などの地化学分析結果を総合的に考察した結果, ジュラ紀の炭酸塩岩が原油の根源岩であると推定することができた。

著者関連情報
© 2016 石油技術協会
前の記事 次の記事
feedback
Top