SE Gobe 油田は1991年にパプアニューギニア(Papuan Foldbelt) で発見された。構造はいわゆる“thin-skinned fault propagation fold”で, 南西をWa'a Thrust, 北東を Soro Thrust に限られた北西-南東にのびる細長い形態を示す。本油田は山岳地帯にあり, さらに厚いカルスト化した石灰岩が地表にあるため地震探鉱は有効ではない。そのため当地域では地下構造を把握するために様々な技術が取り入れられ応用されている: 数値地形モデル (Digital Terrain Modelling), 合成開口レーダ (Synthetic Aperture Radar, SAR), イメージ処理 (Image Processing), ストロンチウム同位体比分析 (Strontium Analysis), 電磁波探査(MT), 高精度空中磁気探査 (Aeromagentics), バランス断面図 (Balanced Cross Section) などである。これらの技術は単独では多くのあいまいさを含むが, 総合的に解釈することにより全体的な誤差を僅少化し精度の高い構造が求められている。