土岐面頂部付近の閉塞された小盆地で掘削されたボーリングコア (OK1コア : 深度25.3m) は, おもに泥炭層と無機質粘土~シルト層のリズミカルな互層からなり, コア下部から約30万年前に堆積した高山Ng1テフラが検出された. この約30万年前以降の連続試料について, テフラ分析, 帯磁率測定, 粒度分析, 色相計測, 花粉分析を実施した. 花粉分析のデータを基に, モダンアナログ法を適用し, 古気温の変動を復元した結果, 海洋酸素同位体の変動と同調していることが明らかになった. さらに, 暗色の泥炭層と明色の無機質粘土~シルト層の堆積環境がリズミカルに振幅し, それを数値化したL*値の変動が日射量変動に対応している可能性が示された. これらのことから, OK1コアは盆地内のローカルな環境変動のみならず, 過去30万年間以上にわたって汎地球的な変動をも連続的に記録していると推察される.